砂田『あの娘も痛がってるじゃないですか!!?もう音止めてくださいよ!』
エレベータホールから左に曲がった通路。各部屋の扉が並ぶ、四室目の扉から頭を抱えた女性が出てきた。
鈴木『あぁ。役者は揃った』
廣馬『緇鬼タイプか?』
鈴木『それに女だ、見てくれも人に近い。ジグロで肌焼いてるっつえば人ん中でも生活できるだろな』
廣馬『角は髪で隠せばなおさらだな』
砂田『二人とも何言ってるんすか?』
鈴木『後で話す。見つけたからには逃がしちゃならねぇからな』
女『んぅ…あんた達ね、私みたいな人間を殺してるって連中は…』
廣馬『いかにも。』
女『なぜ殺すの!!?別に私悪い事してないのに』
鈴木『なぜ殺すかはお前には言えない。ただ…お前は人を超えてしまった。』
女『そんなの理由にならない。理由があっても私は生きる、生れ付き体も大きいし男の人より力もある。あんた達には負けない…』
鈴木『…廣馬、刀』
廣馬はギグバックのベースケースから刀を取り出し鈴木に渡す。
砂田『二人とも何やってんすか!?』
鈴木『砂田ここで起きる事は俺たちしか知らないことだ。廣馬、烟まいてくれた?』
廣馬『1階から炊いといた』