人は心じゃない。
心なんて磨いても意味がない。
あなたが見てるのは、私の皮です。
私が始めて整形をしたのは中学2年の冬休みだった、お年玉と援交で稼いだ金を握りしめクリニックへ向かった。 事前に予約とカウンセリングは済ませある。 看護婦と医者は慣れた様子で淡々と話をして、私を手術台と寝かせた。
不思議と恐怖感はなく、麻酔をして目を閉じた、 「生まれ変わる」
私が手術したのは目頭切開。
手術は無事に終わり、受付中時に料金は支払ってたので、窓口に用意された化膿止めの薬を素早く取り、 そそくさとクリニックを後にした。
家に帰ると誰もいない。 私は二階の自分の部屋へ行き。 まだ腫れ上がったままの自分の顔をしばらく見続けた。
……何分、いや何時間こうして居たのだろ、 一階からドアの閉まる音が聞こえた。 私と母は同じ家に住みながら、顔を会わす事がほとんどない。