田中『断定はできないけどもしかしたらハイブリットタイプかもね?』
鈴木『あれっすか?映画で聞いたことありますよ。たしかブレイドだったな。ブレイドは吸血鬼ながら昼間でも活動できて吸血鬼と人のいいとこどりなんすよね?』
田中『うん。砂田くんの場合は肌の色や角に異常はないけど、鬼の嫌う音だけはダメなんじゃないかな?』
鈴木『もしそうであったらアイツは力はどう何でしょーね?鬼の力を目の当りにして驚いてたし。…力はないのかも?』
田中『ん〜…ちょっとわからないね…ハイブリットタイプが他にもいたら目撃証言から鬼を探すのは難しくなるわね』
両者沈黙
田中『でも鈴木くんもハイブリットタイプだけどね。』
鈴木『へ?』
田中『鈴木くん鬼血を吸って強くなってるけど肌や角には異常ないじゃん』
鈴木『あぁ、そっか』
田中『でも約束は守ってもらうからね』
真剣な顔で田中は鈴木に言う。
鈴木『わかってますよ』
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それから日は過ぎ、鈴木廣馬は鬼を5人。月に1人ほど狩って行った。
砂田が鈴木廣馬の前に帰ってくることはなかった。