青い蒼い空が恋しい
こんな澄んだ空の下を優雅に飛べる小鳥達はなんて自由なんだろう
私はひとり、箱の中
ずっとずっと箱の中
この身体に自由は無く、ただ待つのは終幕の時
苦しい―――もう慣れた
辛い――――もう慣れた
カーテンが揺れる
そろそろ迎えが近い
こんな死の集結地帯には飽きた
もう助からない病なら、いっその事、楽にさせて欲しいのに
ゴホゴホと激しく咳込んだ
押さえた手の平には朱い模様が広がってゆく
青い蒼い空が恋しい
こんな澄んだ空の下を優雅に飛べる小鳥達はなんて自由なんだろう
そんな翼、折ってやりたい
不様に墜ちて死んでしまえばいいのにな……――――