たれまに〜Anniversary〜(8)

じゅりあ  2007-09-27投稿
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「多分覚えてないんじゃね〜かな?」
空を見上げて話しだす松本。
「何よ?」
さっぱりわかんない。
「受験日…」

首を傾げる私。

「おまえ、カツアゲされてた少年を助けたろ?」

ゆっくりと思い出される。
「あぁ、あれね。助けたって言うか、ムカついたから文句言っただけだよ。でも…何でアンタがそんな事知ってんの??」

「やっぱ覚えてねーか」

「…まさかカツアゲしてた奴らの一人…?」

やりそう、アンタならやりそうだよ!!
とか思ったけど、さすがに失礼なので止めときました☆

松本が立ち上がると上げてた前髪を下ろしてこっちを見た。

「へぇ〜。前髪上げるだけで印象変わるもんね〜」
まじまじと見る私。

「まだわからん?」

松本はポケットから眼鏡を取り出すとかけて見せた。
ん??
何か見た事あるような…。
「あ!!」
やっとわかった。

「カツアゲされてた少年の方だ!」

髪の色が違うからわかりにくいけど、確かにあの少年だわ。

「ま、とにかく…」
私があんぐりしてる間に、さっさと元の姿に戻しながら話す松本。

「おれは、あん時のおまえに惚れた!
だから今のおれがあんだよっ」

…マジですか…?

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