その日は凄い大雪でした。
私の妻はいつものように、夜7時に仕事に出掛けた。「行ってくるね」
「きをつけてねぇ」と息子の三郎がご飯を食べながら元気よく答えていた。
私は事故で足が不自由な為、私に変わって妻はスナックで働き生活をしていたのである。
坊主頭がとても似合う息子の三郎は現在3才。
そんな大雪の日いつもなら帰って来てもよい時間なのだが…妻はまだ帰ってこない
夜中1時すぎ妻の携帯電話にかけてみる
「…現在通話ができない地域に…」と冷たい声…
こんな事は初めてです
とうとうその日妻は帰って来なかったのである。
一体…
浮気……頭がその文字が何度もよぎりました。
初めての外泊でした…
朝になり、三郎が起きるなり私に聞いてきました
「あれ?ママは?」
私は何も答える事はできませんでした
つづく