私達はずっとトナリ
にいて
赤い糸で結ばれてる
ってみんな羨んでた。
だよね、ユウ。
これから開かれる物語は私とユウがあるいてきた。
命の育みと愛の結晶。
4月1日
私は中学生になった。
人見知りの激しい私は、入学式が終わって一週間たっても二週間たっても友達ができなかった。
毎日一人でお弁当も食べたし、トイレだって一人でいった。「ねぇ坂井さん一緒にお弁当食べない?」
「………」
「…ダメだこの人。いこいこ。」
「………」
私はつねに人への応答は無言だった。
本当は友達も沢山ほしいのに。
私は立入禁止の屋上へとむかった。
そこのど真ん中にストンと座りまたお弁当をもくもくと
食べはじめた。
すると後ろから
カラン
とゆう音がして振りかえると
屋上のドアの屋根に男がのっていた。
「ごめんそこのはし取ってくんない?」
屋根の下には水色のはしが落ちていた。私は立ち上がり
はしを拾いそいつに投げた。
パシっ
「いってぇ?普通はし投げる?」
「…ゴメンナサイ…」
うつむく
そして私の口が開いた。
「あなたもここでお弁当食べてたの?」「うん。それが」
「別に…」
またうつむく。
「ねぇ一緒に食べる?」
「え、何を」
「お弁当にきまってんじゃないですか(笑)」
さりげなく言われただけなのに、
なぜかこの人にいわれると
同じ仲間のような気がしてうれしかった。
「私なんかと食べても、きっとつまんないよ」
「いいよ。そんなの。一人のほうがつまんないだろ。」
そい言い屋根のうえから手をのばした。
「上がっておいでよ」