かんべん

のりお  2007-09-27投稿
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「そのグラサン、壁に投げ付けて壊そうよ」
A子は真剣だ。
「かんべんしてくれ、いややわ!これ高いねんぞ」
俺も必死。

さっきまで、楽しく飲んでたのに、俺が失恋の話をしたばっかりに、こんな事になってしまった。
その辛い気持ちを物にぶつけて、スッキリしようとA子が言うのだ。

「もういいから、かんべんしてくれ」

俺はいつもの口癖をいつもの顔で言う。

A子はこの顔をするとすごく嬉しそうな目になる。

「アンタの事ずっと心配してて、ずっと好きなのはアタシだけなんだよ?」

「…それは、マジでかんしてくれ」

俺は口癖をいつもの顔で言う。



そういうと、A子は嬉しそうに、俺のグラサンを取りあげ、壁に投げ付けた。



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