強い魔術師??狙いはアタシ??でも鏡に選ばれたことはまだ公にはしていない。なのに何故??それとも別の目的…
「あ!沙羅…とクライン」
セフィリアがアタシに気付いて手を振る。
するとセフィリアと話していた奴がこちらを振り向く。
ブロンドの髪にスラッとした体型の綺麗な男だった。碧眼が印象的。淡い青色のストールを首に巻いている。
クラインも整った顔をしていて美形だけど人相が悪い。
けどこの男はクラインとは反対に優しい顔つきの美形。
「こんにちわ。鏡使いの沙羅に守護者闇使いのクライン。」
アタシは手の紋章に魔法で変えて隠していた鏡を出す構えをする。
何??何故アタシたちを知ってるの??しかも鏡のことまで…アタシとクラインの間に緊張が走る。
セフィリアとの距離が近すぎる。…大丈夫アタシのスピードならセフィリアを守りきれる。
「おまえ…何が目的だ。何故鏡のことを知っている。」
クラインが問うと男はニッコリ笑った。
「目的??別に君らを殺しにきたわけじゃないよ。そんなに警戒しなくても…オレはルイ。翡翠様の所からきた。」
翡翠って…星読み様の所から!?!!
星読み様こと翡翠様はこの星…星辰に降りたった最初の天使。
アタシたちの先祖は他の星からきた者たちつまり天使たち。
最初に7人の天使が星辰に降りた