コリーナ・コリーナという映画が好きで何度も見た。当たり前だけれど、いつも女の子のお母さんの葬式場面から始まる。全く喋らなくなった女の子が、ウーピー・ゴールド・バーグ演じる愉快な家政婦により元気になっていく。
いつも。私はこの大好きな名映画に励まされる。
お母さんに逢いたいから天国に行ってしまいたいと言う、女の子。涙もろくないはずの私が、泣けそうになる。
家政婦は、それはだめだと教える。
"サーティワンアイスクリームの味をいくつ知ってるの、全部の味を食べるまで、死ぬなんてまだだめよ。"
母がまだ元気だった頃からこの映画の魔法にいつもかかって元気になれた。初めて見た日から何度も季節は移り変わり去年、母が好きだった秋、天国へいった。秋の桜と書くコスモスの花が好きだった。
大きくなったらなりたいもの、を幼稚園で昔みんなで書いた。みんなは花屋さんやくだもの屋さんやケーキ屋さん、どれもかわいい。私はあの時どう思ってそう書いたかはわからないけど、最近になって、この話をしたある人に言われた。本当に、お母さんが好きだったんだね。
大きくなってなりたいもの。
"おかあさん"
ゆり組 ○▲▽…