そしてその中で一人世界を見届けるために時を止めた天使がいた。
それが星読み様。
星読み様はプラネタリウムのような構造になった星の動きと連結する星室にいる。
星室の中は時が止められており、そこで星の動きから世界の状態、未来を読みとっているらしい。
その星読み様のもとから??
「星読みだとぉ??」
クラインはしかめっ面で聞き返した。
「翡翠様の所から来たけどあの人は関係ない。オレは自分の意志で君たちのもとにきたんだ。」
「何しに??」
クラインが訊いた。
「オレも沙羅の守護者に、と思って。」
アタシたちの間に沈黙が走った。
アタシは鏡を出した。
“この人何??星読み様のところからって…”
“おまえはコイツを守護者にする運命だ。コイツはおまえの守護者として我らの守護者として…”
“我ら??何故鏡の守護者ってこと??”
「沙羅!!」
クラインがアタシを呼んだ。
「鏡がアナタを守護者にしろって。」
ルイと名乗る男は少し驚きながら言った。
「鏡と会話ができるのか…??」
「え??」
アタシはニッコリ笑った。
「オイ、沙羅おまえ本気か??こんな初対面の奴を信用して良いのかよ。」
クラインはルイの前だろうと堂々と言った。