ルイがアタシの守護者となった次の日。
今日は珍しくクラインが叩き起こしにこなかった。
適当に起きて人魚の入り江に行こうと部屋を出て宮殿の中を歩いてる時だった。
「沙羅!!!」
え…中庭にクラインとルイがいた。クラインは珍しくスゴク機嫌が良さそうだった。
「おはよう。」
ルイが言った。
「おはよ。何してるの??」
アタシはルイに挨拶した後クラインに訊いた。
「あ!おまえそれよりルイ!!!こいつマジ最高。鏡ってやっぱ凄いな。コイツ仲間にしてほんと良かった。しかもオレら同じ魔法学校だったらしいぞ。」
は????昨日はあんっなに反対して疑ってたのに。この短い時間でクラインの心を掴んだなんて信じられない…。
アタシは思わずルイを見るとルイの碧眼と目が合った。ほんの何秒かそのままだったけどアタシはすぐに目をそらした。
ルイの碧眼は全てを見透かされそうな色をしてる。
「ねぇ…それはそうとおじい様の所にルイを連れていかなきゃ。」
「あぁ??あーオレうちのじいさんと会いたくねぇからパス。二人だけで行けよ。」
クラインは苦笑いをしながら言った。テフロ様はものすごく怖い…。魔術学校で遊びすぎた時アタシとクラインは死ぬ程しかられた。
「そぅ?じゃあクラインどこいる??」
アタシはクラインに訊いた。