翼 7

 2007-09-30投稿
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「俺との誤解も解かないと」

誤解。

誤解?

本当に。

「先生」

先生の胸から顔を離すと、目があってしまった。

「誤解?」

「ああ…誤解解かないと」

「本当に、誤解?」


心臓が早くなる。

「神谷、教師と生徒だから」

「で、ですよね、誤解……ですね」


不意に目の前に先生の顔が出てきた。


一瞬、唇が触れ合った。


驚いたけれど、私はそのまま先生の唇にもう一度触れた。

「っはぁ、先生…誤解じゃなくなったね」

「バレたらお終いなんだから、これで終わりだ」

「うん……でも…もう一回して?」
私たちは互いにかじりついて、吸い合って、止まらなくなった。
すべてを求めた。
とにかく乾いて仕方がなかった。
学校のことも、両親のことも、自分が選んだはずの仕事のことも、この人に喰らい尽くして欲しかった。
この人が何を求めているのかも知らずに。


熱い。

私はあなたと一緒になってるのに何をして欲しいか分からない。

なんで。

教えて欲しかった。

この時だけだったのに。

たった三日だったけど。

全てを分かち合いたかった。


先生…。

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