「もう行かなくちゃ。」
「どうして?」
「君は私と一緒にいちゃいけないんだよ。」
「だけど―・・・私はあなたが好き。」
「うん、知ってるよ。だからこそ一緒にはいられない。」
「私の気持ち、迷惑だった?」
「いいや・・・でもこれは君のためだよ。私も、辛い。」
「私、他の人なんかいらない。あなただけがいればいいの!!」
「そうだね・・・そうして一生いられれば、きっと私たちは幸せだね。」
「じゃあいいじゃない!!」
「でもだめだ。それじゃ、君がだめになってしまう。」
「だめになったっていい!!!もし離れるなんて言うなら・・・」
「私を、殺してくれるかい?」
「・・・ええ・・・そうよ―・・・」
私は椅子を掴んで、思い切り怒りを込めて叩きつけた。
その瞬間 鏡は割れ、私の『恋人』も死んでしまったのだ。