「あーじゃあオレ蓮の所行くわ。おまえらも後で来いよ。」
クラインはそぅ言って手を上げて中庭から出て言った。
「じゃあ行こうか。こっち。」
アタシはルイの前を歩いた。ルイはすぐにアタシに追いつき隣に並びながら歩く。
思ったより背が高い。歩く度にブロンドの髪がなびく。
「さっきの、クラインの話に出てきた…あの…」
「蓮チャン??」
アタシはルイを見上げて行った。やっぱりこの人綺麗だ。まつげが長い。
「そう!」
ルイは少し声を張り上げて言った。
「蓮チャンはクラインのお兄ちゃんで錬金術の研究をしてるの。」
「へークラインの家って名門のウェブナル家だろ?よく錬金術なんてテフロ様が許したね。」
「…蓮チャンとテフロ様はケンカ中で一人暮らししてるの。」
アタシたちはそれから蓮チャンや錬金術について少し話をした。
玉座の棟にあるおじい様の部屋の前に着いた。
アタシはノックを2回して言った。
「おじい様沙羅です。」
「入りなさい。」
部屋の中から声がする。
アタシはドアを開け部屋の中へ入る。
「失礼します。」
ルイはそお言ってアタシに続く。
「おじい様。昨日話したルイよ。」
ルイがアタシの隣に並んんでおじい様に一礼をした。