「ルイと言います。」
おじい様は窓の前に立っていた。
「翡翠…星読み殿のもとから…!」
「はい。」
二人の間に沈黙が流れた。アレ…??今何か…??
「そぉか…ルイ。沙羅を頼んだ。」
何か引っかかる。おじい様とルイ。アタシに秘密で何か話したはずだ。
ルイにはきっと何かある。
それからアタシたちはすぐにおじい様の部屋を出て宮殿を後にした。
アタシはルイに不信感を抱きながらも鏡を信じた。
そして蓮チャンの所で4人で騒ぎ、気付いたら朝だった。アタシは次の日寝不足で死にそうだった。
ただでさえ寝ないと生きていけない体質なのに。
帰って部屋で寝ているとクラインがやってきた。
「おぃ起きろ。」
クラインはベットに腰掛けてアタシの頭をポンポンと叩いた。
アタシはとりあえず起きた。陽が眩しい。
「うわっ!!!おまえ髪ヒドイな…」
「あ〜眠い。今日アタシ冬の棟のあの部屋で寝てる。」
とりあえず手ぐしで髪をといた。
「あぁ?お前今日は街に行くって昨日言ったろ。」
何でそんなに元気なのよ。ルイは??でも言うの訊くのもだるかった。
「ゴメン…埋め合わせするから。」
クラインはまだギャーギャー言ってたけどアタシはそれ所じゃなかった。
「明日はちゃんと起きろよ!!!」