今回は少年硬式野球チームの話しです
『ぺぺキャッチボールしようぜ』
誘われたぺぺはグローブをグシャっと握りこんでそれに答えた
『いくぞっ』と雅樹は山なりのボールを投げた
ボールを受けとったぺぺは小学生として
最後の大会を終えどこか満足を感じどこかで不安を感じていた
小学高最後の大会で優勝こそ逃したものの
地区大会準優勝の成績を残した
ぺぺはエースで4番として1年間チームを引っ張った
大会準優勝はチーム始まって以来の快挙だ
った
ぺぺはボールを投げ返す時に雅樹に問いかけてみた
『雅樹中学入ったら野球部入るん?』
雅樹は少しハニカミながら『うん野球部しか考えてないよ ぺぺは?』
ぺぺは少し間を置き答えた
『中学入ったら硬式野球チーム入ってレベルの高い奴らと勝負してみたいと思ってる 』
雅樹は少し寂しそうに『そうか・・・』とだけ答えた
雅樹は中学でもぺぺとバッテリーを組んで
二人で一緒に野球が出来ると思っていた
ぺぺもそれをわかっていたので 一番に雅樹に伝えたのだ