体験?

美柑  2007-10-02投稿
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もう 自分がしてしまった事実は変わる事はない。一度汚れてしまったなら二度も三度も変わらない。とことん汚れてしまえっ!
そんな気持ちを抱え夜の仕事をする事にした。
キャバクラではなくセクシーキャバクラ。
属に言うセクキャバ!
そこは今まで見た事のない別世界だった。働いてる女の子は やらしい格好をしてお客さんの上にまたがってキスしたり胸を触られたり…。見てる方が恥ずかしくて目をそらしてしまう。
そんな光景だった。
誰にも相談なんかせずに自らその道を選んだ。
実際のところ働いて何ヵ月が経つと慣れてくる。でも、お店では友達も作らなかったせいで いつも一人ぼっちだった!
愚痴を一緒にこぼせる相手は誰一人いなかった。孤独だった…。
自分を殺す事に必死だった…。もう昔の自分に戻れないと思ってたから…。
私は、とことん落ちていった。お店のお客さんと外で会って交渉次第で援交もした。
そんな事をしてる事を当然知らない親、お姉ちゃん、親友。
みんなの前では以前と変わらない私を演じた。
明るくて笑顔を忘れない子。ほんとにイイ子を演じきっていた。
事実を隠すための嘘がまた嘘を生み出し 私は嘘で塗りかためられた別の私だった。
ほんとうの私はどこ?
事実を知っても 私を愛してくれる人はいるの?
いる訳ないかっ…!!
寂しくても もう戻れない。
行くしかない。
この抜け出せない闇の中を…一人で。
さよなら。ほんとの自分。ごめんねっ。


それからミナミのセクキャバに移転した。

そこで私は前の別れた夫と出会う事になる。



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