翌日、僕は屋上に登っていた。彼女は僕を理解してくれる、そんな気がした。
ドアを開ける。いた!僕は逃げられる事覚悟で話しかけてみた
「おはよう」
「昨日はごめんね。びっくりしちゃってて」
「別にいいよ。そういえば今いくつなの?同じ年くらいだけど水くみいないよね」
「私病気だから。」
確か校舎は病人怪我人が入る場所だった気がする
「私、本当はちゃんとした病院に入らなきゃいけないんだけど、お父さんもお母さんも地震で死んじゃったし、親戚もいないから入院できないんだ。」
寂しそうに言う彼女は弱くて、儚くて、今にも消えてしまいそうだった
…僕だけじゃない、いや僕よりつらい人もいるんだ。
そう考えると少し恥ずかしかったが、親への罪悪感は消えなかった