Avanクラブ 〜vol.8〜

黒谷碎  2007-10-03投稿
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多数の人間から責められるのはどんな時でも辛いものだ。
ああ、まさかここにいるのは自分だけなんじゃないだろうか。

一同は再び沈黙してしまった。

そこでふいに橋本が聞いた。
「大黒さんは誰だと思っているんだ?」
「誰とでも思ってませんよ」
「それではただの偽善者だ」
「僕は弁護士です。それに、むやみに疑惑を持ってもしょうがないと言ったはずです。」
「もしかしたらこの2人が幻想と声なんじゃないですか?」
佐野が押した。

「違いますよ」

知らないような声がした。いや、元木の声か。

「僕は大黒さんに賛同します」

「・・・彼も我々を信じているようだ。」
人見知りの元木の声は話しの流れを逆流させた。
「だいたい、夢だと思うなら疑う必要はないでしょう。」
大黒がすべてを言い切ったようだった。



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