そう はじまりは…
世間でいう○○系サイト。私は若い子とは違う、大人なんだからきっちりけじめをつけられる。旦那になんかばれやしない。妙な自身もあった。だから…興味本位で入ってみた。
連日の男性からのお誘いMAIL、ろくな誘いもなくそろそろ嫌になってきたある日、こんなMAILがきた。
「僕は本音で喋れる人を探しています。こんな世の中、こんなサイトでって思うかも知れないけど、ハートだけはあるから。」
ふ〜ん ハートか…。しかも相手は７つ下、独身。う〜ん 難しいかな。出来たらおんなじ家庭持ちが気楽なんだけどな。 しばらく考えた。考えたら考えるほど気になってきた。どうしよう…。
ある日、返事を書いた「既婚者で39歳ですが良かったらどうぞ。いろんな話が出来たら良いですね」
え〜っ。返事なんか、サイトの中の誘いになんか乗らないって決めてたのに、なぜか指が動いた。
それからだ。顔の見えない相手に惹かれていったのは…
彼はコウジ、アメリカに留学中に彼女と同棲生活を五年し、帰国してからはずっと遠距離恋愛をしていた。ところが最近うまく行かなくなり寂しさにたまりかねて相手を求めていた。最初のMAILは元彼女との思い出話ばかりだった。でもそれがなぜかミカには心地よく感じた。元彼女と行ったショッピング、なかなかナイスな家具を買った話、二人で夜中に車を飛ばしてラスベガスに行った話、なんでかわからないけど自分の思い出のように感じた。
MAILでいったい相手の何がわかるというのだろう。でもでも、感じるのだ。相手を…
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