虹の向こう側へ

火見レイ  2007-10-06投稿
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「ソウヒ〜会いたかったにゃん」

馬鹿かこいつ。

この女、風俗嬢。

「ねぇ、次はいつあたしを抱いてくれるの?」

さぁな…

「なによそれ!あたし頑張るのに!!」

なにを頑張るんだよ…

「もぉ〜」

エリカは頬を膨らませて怒ったそぶりを見せた。
それで自分が可愛いとでも思ってんのか?
どう考えてもデブスだろ。
女は俺の顔が好きなんじゃない。弟の顔に似た俺の顔が好きなんだ。


「あの人!向井遥にそっくり!こっちに呼んでよ」

遠くからババアが言う。

同時に田中が俺の肩を叩き、ババアの方に目をやる。
「お待たせ致しましたー!曹丕さんでーす」

「やっぱねぇ向井遥くんそっくりだわぁ、あなた可愛いわね」

どうも…

向井遥。ヤツの芸名。
実際は違う、どこにでもいそうな名前だろ。
て、俺もか。

狭間曹丕。俺の源氏名。

ナンバー1、どーでもいいがやっぱり気持ちがいい。
「聞いてるの?いくらで今晩買って欲しいの?」

俺は高いぞ…

「100万でどうかしら?」
いつの間にか話が進んでいる。今日の俺どうかしてるな。飛んでるよ、たいした酒も飲んでないのに。

わかった交渉成立だ…

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