キーンコーンカーンコーン……
「ふぅ〜、ギリギリ間に合った」
なんとか遅刻は免れた。
俺はさっさと教室に向かった。
ガシッ!!
「ん?なんだ夏希?」
夏希がうつむいたまま俺の腕を掴んだ。
「なんだじゃないよ…。あんな道通るから制服汚くなったじゃん…」
ヤバイ
夏希がうつむいてる時は…
「たぁぁかぁぁあ!!!!」
めっちゃキレる時なんだ。俺でも手がつけられないくらいに。
「ヤッベ!!」
俺は走った。
捕まったら即殺されるのは目にみえてたからだ。
「こぉらぁぁあ!!!待てぇぇえ!!!」
「待てって言って待つ人がいるか!!」
俺は教室へ一目散に走った