俺には、生まれつき人の心が読めた。
大人の考えていることは、すべてきたない。
そんな、俺の心をかえたのは、アイツら――。
いや、アイツだった――。俺が唯一、心の読めない奴不思議だ。
そして、男女の双子。
コイツらは、璃子の追っかけだ。そのせいか俺は、
コイツらが嫌いだった。
そして、歩。変な男。
コイツが一番変人だ。
すぐ寝るくせに、璃子と話す時は、ちゃんと聞く。
ただ、相づちをうつだけだただ、言えることは
未来がみえるということ。――素晴らしい未来が。
「聡!!行くよ!」
「あぁ。待てよ!」
――男は、笑みをこぼした璃子にみんなに
そして未来に―――――。