「ねぇルイ!何か魔法使ってみせて!!!」
アタシは身を乗り出してルイに言った。ルイが凄い人なんだって分かったらルイの魔法を見てみたくなった。
「はぁ??唐突に…別に良いけど何やって欲しいの??」
ルイは少し困った顔をした。
「一戦交えない??クラインと体が鈍らないようによくやるの。魔法ありの体術戦。」
「一戦交えるって!?!!また、そんな…。じゃあ今から召喚術で誰か呼んでやるよ。それで我慢してくれる??」
「あ、でもルイってエレメント何??」
エレメントというのは魔法使い皆が持っている属性。光、闇、水、火、風、土の6つのエレメントがある。
「君と同じマシニスだよ。」
マシニスというのは全部に属性する極々稀の世界中を探しても何人かしかいないとても特別な魔法使い。
「何故アタシがマシニスだって知ってるのよ。」
ルイはアタシのことを何でも知っているような気がして何だか少し怖い。
「君がマシニスなのは有名な話だよ。クラインが言ってたろ??オレと沙羅たちは同じ学校出身なんだよ。君らはさっさったと飛び級して最年少で卒業していったけど。」
なんだ…ルイの碧眼にはほんとに何でも見透かしてしまう力があるのかと思った。アタシは少しほっとした。