「そぉいえば昨日クラインがそんなこと言ってたわね…あ!それより魔法!!!」
「あぁ…じゃあちょっと下降りよう。魔法陣描くから。砂浜の方まで。」
ルイはそぅ言って春の棟から飛び降りた。
そぅ言えばアタシ冬の棟で寝るつもりだったのにそのまま自分の部屋で寝てたんだ…そんなことを考えながらルイに続いた。
この国、デュランの宮殿は海辺にある。だから砂浜なんてすぐ。
「よし…この辺で良いか。」
「ん。」
アタシは黙ってルイに従った。
ルイはその辺から丈の長い流木を拾ってくるとつらつらと少し大きめの魔法陣を描き始めた。
魔法陣はその人の魔法癖がよく出る。
…ルイは古来から伝わる古い魔法が好きみたいね。新物好きのクラインとは反対ね。
ルイが直径1メートル半位の魔法陣を描き終えると流木を投げ捨てて円の端に立った。
「よし…じゃあ今から呼ぶから。」
「うん。しっかり拝見させて頂きます。」
アタシは月明かりの下ルイにニッコリ笑ってみせた。
ルイは呪文を唱え始めた。アタシは魔法陣を拝見する。
「!!!」
「ルイ!!!」
アタシは叫んだ。けど遅かった。魔法陣はすでに光始めていた。
最悪…。