死因は里菜の持病の心筋症が引き起こした、心臓麻痺。
医者に言わせてみれば、症状が発現してから目を覚ますのは非常に希であるらしい。
その奇跡的にできた時間を里菜は、僕を心配することだけに使った。
僕は里菜以外の人とは恋はできない。
なぜなら僕はまだ里菜と恋をしているから。
人間同士の間で使う恋の意味は二つある。
一つは『相手のことを慕うこと』
この恋は、里菜が生きている時にしていた恋だ。
とても幸せな恋。
もう一つは『一緒に生活できない人や亡くなった人に強くひかれて切なく思うこと』
これから僕がしていく恋だ。
とても切ない恋・・・・。
ごめんな里菜。
里菜の最後の言葉は聞き入れられない。
僕は君を思い続けて生きていくよ。
ずっと・・・・。
僕達の恋は続いていくよ。
永遠に・・・・・・。