「俺、今日はバイトだからかえる」
コンドームを手慣れた様子で外す和也。
私はブラジャーをつけながら何も答えず頷く。
和也は今からあの女に会いにいく。
「美樹は今からどっか行くの?」
探られてる。
怒りももちろんあるが、少しでも私にバレなぃ様に気をつける和也がかわいい。
もぅ全部バレてるのに。
私は知ってるのに。
「ん、今日は家にいるよ」
あの女とはバイト先が同じで最近、肉体関係をもちはじめたらしい。
和也はあの女に会う時はいつもとちがう香水をつける
なんて要領が悪いんだ
バカみたぃ
あの女のプレゼント?
あの女とおそろい?
あの女がすきなにおい?
「和也、ぁたしその香水嫌い」
「じゃあやめるよ」
嘘つきだ。
思ってなんかなぃくせに
「うそ、和也が好きならいいんじゃない?わがまま言いたかったの」
私は和也に浮気について問い詰めたりはしない。
知りたくない、認めてもらいたくない。
頭の中ではぐるぐるして、妄想だけが突っ走る。
苦しい
和也、私だけみてよ
「バイトがんばってね」
和也はあの女に会いにいく