におい

あかね  2007-10-07投稿
閲覧数[206] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「俺、今日はバイトだからかえる」

コンドームを手慣れた様子で外す和也。
私はブラジャーをつけながら何も答えず頷く。

和也は今からあの女に会いにいく。

「美樹は今からどっか行くの?」

探られてる。
怒りももちろんあるが、少しでも私にバレなぃ様に気をつける和也がかわいい。

もぅ全部バレてるのに。
私は知ってるのに。

「ん、今日は家にいるよ」
あの女とはバイト先が同じで最近、肉体関係をもちはじめたらしい。

和也はあの女に会う時はいつもとちがう香水をつける
なんて要領が悪いんだ
バカみたぃ

あの女のプレゼント?
あの女とおそろい?
あの女がすきなにおい?

「和也、ぁたしその香水嫌い」

「じゃあやめるよ」

嘘つきだ。
思ってなんかなぃくせに

「うそ、和也が好きならいいんじゃない?わがまま言いたかったの」

私は和也に浮気について問い詰めたりはしない。

知りたくない、認めてもらいたくない。
頭の中ではぐるぐるして、妄想だけが突っ走る。

苦しい

和也、私だけみてよ

「バイトがんばってね」

和也はあの女に会いにいく



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 あかね 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ