「コマッタトキニ」と、書かれた箱を。仕方なく家に持ち帰った。
帰宅したのは夜中の三時過ぎだった。
部屋へ入ろうとすると、空き家だった隣の部屋に新しい隣人が入居したようだった。 まぁ僕には関係なんてない。そお思った瞬間、ガチャリと隣のドアが開き「あっ!こんばんは。今日越してきた小山内です」
年齢は僕と同い年くらい、外見は明らかに「お水系」だ。
セクシーな胸元には、あれ?
なんだかどこかで見たことのあるネックレス…?
まっどうでもいいか。
「あっ。ども。」
と、そっけない態度な僕に対し彼女は笑顔で
「お互い訳あり同士!頑張りましょうね」
僕は首をかしげ、黙りながら部屋に入り、横になった。
「明日は金曜日か。」
今朝はやけに早く目が覚めた。
不思議と今日は母の容態が気になり、病院へ行く支度を進め、カバンへ荷物を詰め始めたその時。
家の電話が叫び声を上げた。