(どちらかと言うと感動系です)
ある高校の昼休み
「だから本当なんだって!」
いかにもチャラチャラしてそうな茶髪の男子生徒、小森勇太がもう1人の長身の男子生徒、高村千明にしつこく言い寄った。
「そんな話信じれるわけねぇだろ…てかその話信じてるやつがいるってことが信じられねぇよ」
言い寄られた千明は焼きそばパン片手にうざそうにしている。
「隣のクラスの山田が『女子中学生』当てたの知らねぇの!?噂じゃ本当らしいぞ!」
「噂で本当って…そんなに信憑性変わんないだろ」
「いや、マジだよあれ…うん、絶対!あと同じクラスの鈴木君は『レースクイーン』佐藤は『女子高生』当てたって言ってた!」
その時千明は焼きそばパンをゴクリと飲み込んだ。
「じょ…女子高生だと…!?」
千明の目は恐いくらいに見開いていた。
「そう女子高生、しかもかなり可愛いらしいよ!」
「そのくじ引きどこでやってんだ」
千明は急にまじめな顔になった。
「お!やっとのってきたねぇ千明ちゃ〜ん。千明の持ってるAVのタイトル全部『女子高生』って入ってるもんな!」
「あぁ…女子高生は良いぞ勇太。特に白より紺のソックスが良い。良いぞ勇太…女子高生は…」
千明の目は既に犯罪者の目になっていた。
「あ、あぁ…良いよな女子高生…ははは…うん、良い」
勇太は完全に引いていた。
「で、どこなんだそのくじ引きをやってる所は」
その日の放課後2人は噂のくじ引き屋へと向かった。