「俺だ。もうだめかもしれない。ああ。全て暴かれたよ。……。そんなところだ。ああ。そうだ。うん。
……え?イヤ、それはマズイ……。大丈夫だ。お前のことはだまっておくから。ああ。そうだ。ん?ああ、わかった。じゃあ、電話きるぞ。」
―あの時―\r
「答えは一つだ。この車はなぁ、盗んだものとしか思えないんだよ!!」
「…………っ!!」
「反論なしか?」
「フッ、ああ。俺の負けだ警察呼ぶなり好きにしろ」
「好きにしろ、か。それは俺の台詞だ。」
「…………?」
「逃げるか、自らの罪を償うか、昔からのよしみだ、選ばせてやるよ。」
「………ク、クククク……………、アッハハハハハハハハハハハ。……………………………時間をくれ」
「ああ、いいだろう。その間に逃げてもいいぜ。」
「………次に会う時は、刑務所の面会時か、お前に隠れ場を見つけられる時、そういうことか」
「さあな………」
あれから一週間。あいつは逃げたかな………