波瀾万丈?

春生 愛  2007-10-08投稿
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車はどんどんスピードを上げ100キロ近くにまでなっていた。
春生はあまりのスピードに圧倒され、恐怖のあまり声を出すことも出来なかった。
そのうちに、この街の中心にある大きな警察署が見えて来た。
すると車はいきなりスピードを落とし、警察署前でプップーと大きなクラクションを鳴らし、さらにアクセルをブォーンとふかし、けたたましい騒音を鳴らした。
まるで警察署を挑発しているようなその行動に、春生は訳がわからなくなってきた。
クラクションを鳴らし続ける男に、勇気を出し春生は「ここから早く離れようよ…」と言ったが男は全く聞く耳を持たず、助手席の晴海は「楽しいね」と笑ってばかりだった。
すると、後ろで急にパトカーのサイレンがなり出した。
「来た!」
男は喜ぶように言うと一気に車のスピードをあげた。
(この人たち普通じゃない…)春生はそう感じたが、もはや車から降りる事は不可能な上、後ろから追いかけてくるパトカーにこの車が捕まれば自分も捕まってしまうのではないかという不安でいっぱいだった。
パトカーは大きなサイレンを鳴らし、どんどん追いかけてくる。(もう終わりだ…)そう思った瞬間に、ドンという大きな音と激しい衝撃があり、春生は自分の意識が遠のいていくのを感じた。 つづく



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