「先生!!!!」
職員室だった。
「なんだ?沢森?」
「なんで日本は戦争をするんです!!!」
俺は先生に問いつめた。
「…………」
だけど、先生は何も答えない。
それに腹がたって俺の怒りはますます膨れ上がった。
「日本は、もう戦争しないって言ったじゃないですか!!なんでまたするんですか!!」
「……沢森」
「戦争なんて、しなくていいじゃないですか!!国はなにをしたいんですか!!!」
「沢森」
「国は最近調子に乗りやがって…。そして今度は戦争かよ!!!国なんて糞だ!!!!」
「沢森!!!!!!」
ドガッ!!!!
ガッタン!!!!!
先生に殴られた。
その衝撃で俺は机にぶつかった。
ガラッ!!
「貴!?」
「大丈夫か!?」
夏希と慎が入ってきた。
「あぁ…大丈夫…」
俺はすぐに立ち上がった。
「……すまん、沢森」
先生が謝ってきた。
「確かに国民のほとんどがそう思っていると思う。
だがな、国は戦争を反対している人を死刑にする方針なんだ。それを黙って見逃した親や教師もな。」
先生はそう言うと職員室からでた。
背中が『俺も辛いんだ』と言ってるようだった。