むか〜しむかし、まだ江戸幕府が開かれて2年目のある日のことである。ある山の麓におじいさんとおばあさんが住んでいました。
ある日おばあさんが何となく結婚情報紙ザクシィを読んでいると、シロネコヤマトの宅急便で大きな大きなスモモが届きました。
とても美味しそうだったので、おじいさんと二人で食べました。すると、スモモを食べたおばあさんがお腹を壊し病院へ行くことになりました。
「おじいさん…私のいない間、ホームヘルパーの中井さんが来てくれます。安心して下さい」
山の麓から病院までは新幹線で6時間、飛行機で4時間、フェリーで3分ほどかかります。そのため、おばあさんはついでに七泊八日、ロナウジーニに会いに行く旅も申し込みました。なので、前もって村一番のホームヘルパー中井さんに予約を入れていたのです。
おばあさんが出発した数分後、中井さんが来ました。
「ニィハオ。今日から3日間お世話になります中井ロベルトと申します。よろしくお願いします。」
とても感じの良さそうな人なことにおじいさんは安心しました。
「よろしく頼みます中井さん。しかし、ばあさんは七泊八日の旅に行っております。3日間だけなんじゃろうか?」
中井は答えた。
「はい。3日間だけです。」
困惑したおじいさんはとりあえず立ち話もなんなのでと寝室へ中井さんを案内した。
「このベッドで寝てくだされ」
中井は心置きなく答えた。
「おじいさん。私はホームヘルパーです。あなたと一夜を共にするわけにはいきません。出ていってください!」
おじいさんは困惑した。まるでおばあさんが病院ついでに七泊八日の旅に申し込み、それに伴い呼んだホームヘルパーに一夜をともに出来ないと言われ家を追い出されそうになったくらい困惑した。
「何を言うとるんじゃ中井さん。ここはわしの家なんですぞ」
中井は冷静に答えた。
「何言ってるんですか。当然ですよねそんなこと。」
これからあと3日、中井のハチャメチャは続く。
「ばあさんや…何故中井さんなんじゃ…ばあさんや…何故中井さんなんじゃ…」
おじいさんは編物をしながらそう呟いていた。
終