今年も
人肌の淋しい季節になって
思い出すんだ
あの人の温かさと冷たさを
僕はもう知ってしまったんだ
手をつないでも
抱き締められても
どんなに寄り添っても
僕は一人で生きていかなくてはいけなくて
どうしたって寒いんだ
二人はどれだけ近づいたって
二人の間には風が吹いているんだ
ほら
僕はいまだって一人だ
手探りで
風の中を探しているんだ