飛び交う銃弾、血に染まる軍服。大地に転がる大きな肉の塊はさっきまで隣でこの国の将来を話し合っていた同僚だ。
気が狂いそうなサイレンの音と銃弾、乾くことの無いヘルメット。そしてリフレインされる毎日。
国のため、国のため、国のため…。
何人死んだか、そんなこと政府が知る訳がない。
俺達は使い捨ての駒。戦場という巨大なチェス板でただひたすら殺し合う。
そんな所で俺は英雄になった。英雄という名の殺戮者…
何が名誉だ…銃で未来を造ることは出来ない…
それでも俺は続ける。これが、いつか、民のためになると信じて。