「どうしたの…?」
真紀がそう聞いてきた。理由はオムライスの上にケチャップで書いてある言葉。
゙LOVE゙の文字。
…食べられない…
真紀の愛を崩してしまう事になるじゃないかぁ〜!
僕がそう訴えると君は声をたてて笑った。
それから君は自分のスプーンを取って僕のオムライスを崩して、それを僕に食べさせてくれた。
「こうすれば、いいでしょ?」
君は得意げに笑ってまたオムライスを崩した。
真っ白な湯気で二人の顔はくもったけど、二人共笑っていた。
幸せだった…お互いに笑いあえていて
こうして二人で夜を過ごせる…。
それはきっと当たり前のことではなかった…