一段上がってあぁー嬉し
二段上がってあぁー嬉し
コンコンコン!
『夜食出来たから入るわよー』
言うが早いか開けるが早いかオニギリと簡単な付け合わせの小皿の乗ったおぼんと共に母親が入ってきた。 『あ、うん、そこ置いといて!』
『ほら又ラジオ聴きながらぁー!!それじゃ気が散るやろ?!』
『あー止めんといてよ!なんでかこのほうが集中出来てまうねん俺ってば♪』
母親におちゃらけながらオニギリにぱくついた
『まったくもう、じゃあもう少し頑張ってや』
欠伸をしながら母親は部屋でた、
パタン・・・ ギィ ギィ
古い階段が軋む音が小さくなっていく
はぁ、もうひと頑張りするか、今何時や?
ピピピツ!
と、丁度その時午前0時を告げるデジタル音がした
おっ、もうこんな時間!
と言っても遅刻屋の俺のために5分進ませている
ラジオからポチャーンという水滴の音が流れる
ジ・・・ジジジいちだ ぁ て うれ
ジ、ジジシ にだんあがって あ あ う れ し