隣人の小山内と、親密な関係になり毎日部屋を行き来するようになったある日。朝から体調の優れない彼女、
「どうした?顔色すごく悪いよ?」
「なんだろ…お腹が…痛い…」
その場に倒れ込む彼女。僕はすぐに救急車を呼び、病院へ連れて行った。
すると病院の先生から彼女が難病を抱えてることを聞かされた。
「彼女は子宮に爆弾を抱えてるんだ、今調べたんだが、他の病院へも同じように診察を受けてるようだね。」
僕はとっさに聞いた「先生。小山内さんは治るんですか?」すると先生は顔をしかめ…
「まず今の医療では不可能だな、激しい痛みがおそらく月に一度のペースで襲うだろう。日増しにその間隔は狭まってくるはずだ。痛み止めをだすしかないんだ…わかってくれ…」
初めて心から愛した人間を…僕には救えないのか? 「そうだ!あの小箱をあけてみるか?」
小山内を病院に預け、僕は家へ帰った。
夕日差し込む静かな部屋で。
あの小箱を開けてみた。
中からは一本のナイフが出てきただけだった。
このナイフが解決の糸口か?さっぱり分からない…
薄暗い部屋に、重いため息だけがこだました…