いまでも忘れないあの夏の思い出。
新たな都市伝説になってもおかしくないあの夏の思い出。
まっ田舎なんだが、ここは山形の片田舎
僕は小学校四年生であった。
夏休みに入れば、楽しみにしているのは
都会の子供のようにどこかに連れて行ってもらえるなど。
有り得なかったので
地区の花火大会や親戚がお盆に泊まりにくるくらいであった。
そんな夏休みにはいって2日目の日の時である。
僕は夏休み中に開くプールに行っていたみんなと遊んだ帰り道。いつものジュースの自販機に立ち寄った。
しかしいつも僕が飲んでいるジュースが120円からなぜか160円になっていた、なにかおかしい悟った僕は、隣の自販機で買うことに。
お金を入れて、オレンジジュースを買おうとしたその時!!
【なんでやねん】
鶴瓶師匠のような声がした。
店の中からだと思いもう一度ボタンを押そうとしたとき。
【だからなんでやねん】
何だろうと思い、店の中を覗いてみる。
誰も居ない・・・。なにかがおかしい。だが僕は喉がカラカラだった。
もう我慢できず、ボタンを押した!!
ガラガラ、ゴトン。
やっと買えたと思い自販機からオレンジジュースを取り
するとまたあの声が
【それをどないするつもりやねん、飲むんか?】
店の中がきになり、中を覗いてみる、しかし誰も居ない。
見えない声に私は話しかけた。
(誰ですか?)
しかししばらく返事がない。頭の中に緊張の二文字が浮かぶ。
【坊主こっちきなはれ】
私はとにかく返事をした。
(はい)
しかしどこにいるかさっぱりわからない
【こっちやで!どこみとんねん】
檄が飛ぶ。
大きな声で言われたのでどこから聞こえるかすぐにわかった
だが僕の視界にはいったのはなんの変わりもないいつもの愛用の自販機であった
おそるおそる自販機に耳をあてる。
(あのーどこで喋ってるんですか?)
私は聞く。
【入れてみ】
(えっ?)
【160円いれてみ】
(なんでですか?)
【はよ入れんかい、タコ、ボケ、カス】
そこまでいうかと思いながらも好奇心かお金を入れてしまう。
ギギッギギッ、バフ!
自販機の扉が開いた
もちろん僕はあまりのショックに絶句した。
なんと!自販機の中から小太りなただのオッサンがでてきたのである。