「ちょっ・・・尾高!どこ行くのよ!!」
「屋上だ。」
「屋上!?何しに!!!!」
「とりあえず、行くぞ!」
走るスピードをゆるめずに、屋上へ向かった。
(こいつ、持久力すごいな。私を担いでしかも走ってんのに。息が切れてないよ。)
ガチャッ
「ふう!!」
雄は、由成をおろすと急に息が荒くなった。
「大丈夫・・・?」
「いけっ・・・る。」
「今度こそ、無理っぽいね。」
由成は、そこで黙った。雄に、背中を向けた。
「こっち向けよ。」
雄の命令を無視する。
「質問に・・・答えたらね。」
「何だよ。」
「さつき野さんに告白されたんでしょ?答えは、どうしたのよ。」
「・・・なことかよ。」
雄は、ため息をついた。そのため息からは、あきれた感じもした。
(何聞いてんの、私。こんな事聞くなら、告白しろよぉ!!)
なんて考えながらも、答えを待った。
「確かに、告白はされた。けど、フッた。」
「・・・っ!?」
由成は、立ち上がって雄を見下ろした。
「嘘。」
「ほんと。」
雄の言い方は、嘘と言う感じがしなかった。
「なんで。」
「俺には、別のがいんだよ。」
「えっ。」
由成には、その一言でまた不安が走った。
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曲がり角に気持ち 4に数字を書くのを忘れていました。
ご了承ください。