「え〜今日は、佐々木が転校することになった。」
えっ?
なんで、ずっと一緒に居られるって思ってたのに…
「挨拶しろっ!」
「今までありがとう。みんな元気で……ね」
「それだけか?」
「はい。」
「まぁいいか。みんな笑顔で送ってやれよ」
聞いてないし、折角仲良くなれたのに…
こんな日に限って時間は早く過ぎるもんで、
「佐々木君!」
「何?」
「あたし、佐々木君が好きだった……」
「ありがとう。」
「どっか行っちゃってもずっと好きだから!」
「ずっと?(笑)ありがとうね。」
「また会えるよね?」
「佐倉が強く願ったら会えるんじゃない?」
「彼女と……仲良くね?」
「彼女とかいないし」
「えっ」
「嘘だよ。ちなみに、初めて会った日、佐倉って子と付き合ってたってのも嘘。」
「えー!」
「佐倉で遊んだ。」
「酷い…」
「だって可愛いから」
「………じゃあ付き合えないの?」
「今はまだ…………でも、もしまた会えたら、それは運命だよ。その時は俺が言うからさ、待ってて?」