恋愛不感症(1)

金魚  2007-10-13投稿
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―で、あの後ナオ君とはどうなったの?

―なんか、ずっとミキのこと好きだったって言われてぇ……。

―まじで?

―うん、ミキも、いいなぁって思ってたし。昨日とかも、普通に一緒に帰った。

―よかったじゃん!あたし心配だったんだぁ、ミキ、元彼と別れてから元気なかったじゃん。ナオ君かっこいいし、まじ羨ましいよ〜

凛子は、二人の女子高生を見ながら、出しかけた煙草をしまった。

あの制服を着なくなってから、もう何年たつんだろう、そんなことを思いながら席をたつ。

「いいなぁって思ってたし、か…」

凛子はつぶやきながら、ごみ箱にコーヒーカップを詰め込んだ。

きっと彼女達の恋も、ファーストフードのように、お手軽なんだろう。でも、それが許される年代だ。きっと毎日がキラキラしていて、まるで香水をつける時のように、恋をしては心をときめかせるのだろう。

…恋?
凛子は会社の自動ドアをくぐりながらふと考えた

……恋ってどんな感じだったろうか……。

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