私は男に愛される。その愛は 私に何を与えてくれたのだろう。
彼はいつも自分の弱い面ばかりを私に見せた。時には涙さえ見せた。そしていつも言った 「愛してる」と。その時の私は 男に「男らしさ」を求めていた。だから電話で別れを伝えた。それから数日間は携帯が鳴り続けた。夜中に何度もメールがきた。「いやだ」「どーして」「死にたい」と。 その後、彼の姿を偶然見掛けた。左手首に今まで着けた事のなかったリストバンド。私に気付いた彼は、焦った様子でその左手を隠した。
彼は自分を傷付けた。
それは私を愛した証だったのでしょう…。