千華は、悪霊になっていた。
そして、生前聞いた話を実行しようとしていた。
「この世に未練があって死んだ人ってね、100人の魂をとったら、その未練をはらせるんだって。話では、もっと生きたかったのに・・・・と思って自殺した人が、100人の魂をとって生き返ったんだって!しかも”別人”としてね・・」
千華はいじめた人、そして見て見ぬフリをした人の魂を取って、生き返ろうと思った。千華のいじめは、学校中に広まっていて、全校生徒600人ぐらいいたから100人の魂を取るのは、簡単だ。千華の計画はこうだ。
まずいじめた人の魂を取る。それで見てみぬフリをしたやつの魂を取る。
そして100人の魂を集める。そしてヨ・ミ・ガ・エ・ル。
最初のターゲットになったのは、桜野好。千華をいじめた集団のリーダー的存在だ。そして、千華が自殺したとき、大笑いしていた。
次の日、好の机の中に手紙が入っていた。
”ゴゴ6ジ、フクシュウシテヤル
コウカイシテモモウオソイ
ワタシノイタミヲシレ”
「何、この悪戯!気持ち悪い!優実!捨てておいて!!」
「分かった。」
優実は、すぐに捨てた。この優実も千華を自殺に追い込んだいじめをした一人だ。しかし、この頃誰も気付いていなかった。
――これが千華の復讐だという事を――
1人の魂今日にて終わる。ワタシハヨ・ミ・ガ・エ・ル。
続く