「ここが陵桜高校かぁ‐！」
一人の男がここ陵桜高校の前に立っていた。そう、この男がこの小説の主人公、その名は、渋井丸卓夫である。
「野球部どこかなぁ‐」
周りをうろちょろしていると、後ろから声がした。
「どうしたの？迷子？新入生？」
後ろを見ると、一人の女の子がいた。なかなか可愛い顔だちである。髪はショートでジャージ姿で手には水の入ったボトルを何本も持っていた。
「私、野球部のマネージャーやってる泉こなた。」
「俺の名は渋井丸卓夫だ略してシブタクｯて呼んでくれ！」
「じゃあ、シブタク何してたの？君、新入生？」
「野球部のグランド捜してたんだよかったら案内してくれ。後俺は転校生で高２って言う設定だ！」
「じゃあ野球部に案内するわ」
「ここがグランドよ。」
「おお！やってる、やってる」
「いくぞ‐！」
そう言って大柄の男がノックをやっていた。どうやら彼が監督らしい。
カキーン！
ポロｯ
カキーン！
ポロｯ
けしてノックがへたなわけではない、だが部員たちはことごとくボールを落としてゆく。
「なんだコイツらめちゃくちゃ下手じゃん。」卓夫がそういうと、部員たちはいっせいにこちらを見てきた。
「おいテメェー喧嘩うっとんのか」一人の男が喧嘩をふっかけてきた。
「コラー！白石やめんか」そういって監督がとめに入った！
「すまなかった。俺がこの高校で監督やってる川神だ！そしてコイツがファーストの白石みのるだ」
「俺は渋井丸卓夫、希望ポジションはピッチャーって言う設定になっている」
「じゃあ入部試験を受けてもらう。まあ試験といってもただのノックだから安心しろ」そうして試験が始まった。
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