それは、七夕の日だった…。。
あれから、何年か過ぎ、明日、入籍という日に、、。一瞬に、俺を過去の日々に引き戻すかのように、その彼女は、目の前にいた…。
「あっ、久しぶり」 俺は、彼女に声を掛ける。(気付かない振りをされたらどうしよう…) 俺の心の声が呟いた。 場所は、丸善の書店の中、彼女は、俺に横顔を向ける格好で、本を見てた…。
片方の足を曲げて、踵を浮かすクセは変わってなかった。。
「あっ」
俺の顔を見るなり、漏れたような声、そして、本から離れた右手は、自分の口にあった…。
一瞬に、俺の心は、今よりもっと不器用な時代(とき)に戻った。。
明日が、入籍なのに…、心が騒いだ。 甘くて、切ない過去の日々。