彼が大好きだった、携帯小説。いつか彼が読んでくれたらいいな。
彼との出会いは最悪だった。他人の借金をかぶった私は割り切りで会う相手を探していた。テレクラに電話し、彼につながった。明るくて話しやすい彼にすぐに会いたくなった。11も年下の彼はお金もなくて作業着で来たけど、少し話すうちに、とても安心できた。
少しずつ距離が縮まり、付き合うようになり私が気にしていた年の問題も彼は気にしないで私を大切にしてくれた。
私も彼が大好きで、彼との時間が一番大切だった。起きた時に隣りで眠ってる彼をみると幸せだった。一緒にご飯を食べるのもお風呂に入るのも、パチンコ行くのもカラオケするのもすべてが楽しくて、ずっと一緒だと思ってた。本当に本当に大切で愛してた。でも、些細な喧嘩がふえて彼と何度も別れては戻る事を繰り返した。彼の気持ちは私から離れ、私を愛する事は二度となくなった。私の気持ちは彼に向いたまま。頭の中は彼でいっぱい。
別れた後に何度か会ったけど、彼は昔と変わらなくてますます好きになるばかり…
しんちゃん、ごめんね。困らせるつもりじゃなかったの。ただもう1度一緒にやりなおしたかった。人の気持ちってそんなに簡単に冷めちゃうものなの?悲しくて涙がとまらない。何故だれも私を大切にしてくれないの?しんちゃんさえいれば、何もいらなかったのに。タバコもやめたし、怒らないようになったよ。
それでも、彼はもう私を愛せないって言った。私のこれからの時間は彼とのためにあると思ってたから、生きているのが辛かった。彼を責めて、汚い言葉を言って大好きな彼を苦しめてしまった。ごめんね、しんちゃん。もう元には戻らない。でも最後はお利口にしてたら、褒めてくれる?
今度こそ上手にさよなら言えるように、最後の努力。彼の前で上手に笑えるように。上手にさよなら言えるように。
私フられちゃったけど、それでも大好きだから。大好きなのに、たくさん苦しめてごめんね。
あなたに会う最後の約束が近付いてきたから、毎日、泣いてばかりだけど最後の日はきっと笑顔で過ごすから。だから、私の事許してね。ずっとずっと大好きだよ。
しんちゃんが、もし偶然にこれを読んでくれたらすごい事だけど、私とよりが戻るくらい確率低いよね。
いつかこれを読んだら、またやりなおして下さい。それまでお婆ちゃんになっても待ってるね。