6月のある日バイト先の焼肉屋に新人の女の子(もも)が入ってきた
関西出身ということもあり、明るくニコニコした性格のようだった
しかし
まだ何もわからないということもあり誰に聞いてよいかわからず困ってる
いつも新人にホールのシステムや接客について指導する機会の多い僕が声をかける
『何かわからないことない?なんでも聞いてね』
そう伝えると
『ありがとうございます 色々教えてください』
ももは見た目の雰囲気とは違い異性を相手にすると声が小さく照れているようだった
そんな姿がかわいらしかった
次の日からはももの方から僕に話かけるようになった
バイトのことだけじゃなく学校は楽しいか? いつもどんなことして遊んでるか?など尋ねてきた
あまり自分のことは話さなかったが僕のことを知ろうと会話をする機会をバイト後の更衣室や自転車置き場へと変えていった
僕も もものことをたくさん知りたいと思うようになり余分に会話を楽しむようになり毎日バイトに行くたびにももの姿を探していた
いつの間にか彼女の空間に引き込まれていった◇