BURNING!6

くろつき  2007-10-16投稿
閲覧数[327] 良い投票[0] 悪い投票[0]

(いや…これも“慣れ”ってやつかもしれないな…。)
実家では毎日5時起床が決まりだった。
幼い頃からの習慣は、なかなか抜けないものらしい。

(もう…関係ないのに…。)

恐らくあの家に戻ることはもうないだろう。
あんな事があった家には…。
「んっっ…。」
嫌な事を思い出しかけ、気持ちを切り替えるため、大きく伸びをする。
「っ…はぁ…さて、どうするかな?」
ずいぶんと早く起きてしまった。
かといって二度寝する気分でもない。
しばらく考えた結果、予定より早く出ることにした。

転校先の学校までは徒歩20分だが、昨日は出来なかった分、周辺の散策でもしながら行こうと考えたのだ。
「っと。」
真新しいベッドから抜け出し、フローリングの床にあぐらをかく。
そのままストレッチをはじめた。
これも実家にいた頃の習慣だが、これをやらないと起きた気がしないので仕方がない。
腕をのばし、脚をのばし、背中と腰をのばし、体中の筋肉をほぐし、目覚めさせていく。
たんなるストレッチでも真剣にやればそれなりの運動になる。
初夏の早朝、まだ肌寒いほどの気温だが、次第に汗が噴き出してくる。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 くろつき 」さんの小説

もっと見る

SFの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ